【海外赴任体験談】子供の幼稚園どうする? 日系幼稚園 VS インター幼稚園

こんにちは。ニコです。これから海外赴任する人は

海外赴任で子供の幼稚園どうしよう?

インター幼稚園と日系幼稚園と結局どっちが良いの?

選び方のポイントは? おすすめの選び方 

と悩んでいる人もいると思います。

今日は2人の息子(小学高学年・幼稚園)を持つ私が自分の体験談をもとにそんな悩みに答えます。

目次

日系幼稚園の特徴

日系幼稚園はコミュニケーションが日本語で行われるため、絵本の読み聞かせや先生・友達とのやりとりを通じて日本語をしっかりと学べることが一番のメリットです。また、日本の文化や習慣を学ぶことができます。

幼稚園は義務教育ではないため、各幼稚園によってその教育方針が大きく異なりますが、現地ならではの行事を通して現地の文化を学んだり、ネイティブによる英語教育をクラスに取り入れている幼稚園もあります。

私の子供が通っているベトナムの日系幼稚園の場合、先生は日本人の先生がクラスの担任を受け持ち、その補助として日本語が喋れるベトナム人の先生達がつきます。幼児もベトナム人とのハーフの子供がいたり、日系幼稚園と言っても日本よりも国際色豊かな感じです。

私の子供は、幼稚園でお漏らしをしたとき先生から「チョイオーイ!(Oh my god!)」と言われたと報告してくれました。子供の口からベトナム語がでてきたのでおもわず噴き出してしまいましたが、こんな風に基本的には日本語でのやり取りではあるものの、国際色豊かな一面もあります。

幼稚園によっては朝食を出すところもあります。私の幼稚園は朝食も出してくれるので、親としては子供に無理に朝食を食べさせなくても良くて非常に助かっています。

費用は幼稚園によってもまちまちですが、日本よりも高額なのが一般的です。私の場合、バス代や給食代・設備代を含め月に10万円近い幼稚園代を払っています。ベトナムでこの値段ですから、シンガポールや他の国だともっと高額になるはずです。会社からの一部補助があるので日本にいる時とあまり変わらない自己負担額で済んでいますが。

インター幼稚園の特徴

日系幼稚園は赴任国によってはそもそも存在しないこともあります。日本人学校は小学部からスタートするのが基本で、幼稚部があることはまれです。このようにそもそも選択肢として日系幼稚園がなく、インター幼稚園や現地幼稚園しか選択できないケースもあります。

インター系幼稚園は現地の外国人向けに英語での教育を行う施設で、幼稚園として独立している場合や、インター校に併設されている場合があります。一言にインター系幼稚園と言っても様々で、先生がネイティブでなくクセのある英語をしゃべったりするケースもあるため、必ず事前に見学したり、情報を収集することが必要です。

幼いころから英語に慣れ親しむことで、英語が喋れるようになるというのが一番のメリットです。

また、カリキュラムも園によって様々ですが、国籍が違う友達と一緒に過ごしたり、自分の思考を発表する機会をより与えられることで、物おじしない性格になれるなどのメリットもあります。

デメリットしては費用は日系幼稚園よりもさらに高額であることが多いのが一般的です。

また、先生とのやり取りも英語になりますので、親にもある程度の英語力が求められます。

現地(ローカル)幼稚園の特徴

現地幼稚園は現地の子供達のための幼稚園で、非英語圏では現地語で教育が行われます。

現地語に慣れ親しむこと、現地の文化に触れることができることが一番のメリットです。

現地語をぜひ習得させたい!という考えがあるのであれば、現地幼稚園に入れるのも選択肢になります。

ただし、園や保護者とのやり取りも現地語で行われるため、親が現地語が喋れない場合は、かなりハードルは高いでしょう。特に発展途上国の場合は施設や食事の安全性、教育カリキュラムの面で不安があるケースも多く、見学等でしっかりと事前にチェックすることが重要です。

費用は日系幼稚園やインター幼稚園と比べてもっとも安いのが特徴です。

私自身のケース おすすめの選び方ポイント

私もベトナム赴任の際、子供の幼稚園をどうするかはだいぶ悩みました。

ベトナムでは日系幼稚園・インター系幼稚園・現地幼稚園の3つが選択肢としてあります。

上の小学生高学年の息子は

  • 会社の費用負担が日本人学校分しか出ない
  • 言葉の壁による子供のストレス
  • ベトナム滞在期間は3年程度でその後は帰国の予定
  • 日本の大学に進学して欲しい(帰国後、日本の授業に遅れない)

を踏まえ、だいぶ早い段階で日本人学校に決めました。やはりインターの費用は高額なのでそれが背中を大きく後押しして、決断は早かったです。

しかし、幼稚園の方は

  • インター幼稚園でも費用補助がでるという私の会社の特殊事情があったこと
  • 低年齢のため、言葉の壁による本人のストレスは少ない
  • そもそも義務教育でないため、帰国後、日本の授業に遅れる心配もない

ということで、せっかく海外に行くんだからインターに入れようかなぁとだいぶ悩みました。

ネットで調べてもあまり日系かインター幼稚園のどちらが良いかについて情報がないんですよね。

これは赴任先によってはそもそも日系幼稚園がなくインター(もしくは現地)幼稚園しか選択肢がないというケースも多いからだと思います。日本人学校もほとんどが小学部からで、幼稚部があるケースはまれです。

で、結局私がどの幼稚園を選んだのかですが、結論から言うと、最終的には「日系幼稚園」を選びました。そして1年経過した今もその決断に満足しています。

日系幼稚園を選んだ一番の理由は幼少期は母語の確立を優先すべきと考えたからです。

幼少期に母語である日本語の基礎を確立しておかないと、その後の学習期に思考能力や発達全般において取り返しのつかない大きな影響がでます。

ダブルリミテッド・セミリンガルという言葉を聞いたことがあるでしょうか? しっかりとした母語の確立がないまま成長すると、英語も日本語も中途半端な状態になり、作文がかけない、難しい内容を理解できないなど思考能力に悪影響を及ぼします。

「家庭内では日本語で話すから大丈夫」と考える人もいるかもしれませんが、それだけでは不充分です。もし、インター幼稚園に入れるのであれば、別途、日本語の読み書き・読み聞かせなどの特別な教育を計画立ててしっかりと施す必要があります。

金銭的にも時間的にも親にとってもかなりの負担になるということを覚悟してインター幼稚園に入れるべきです。

私の妻は高校で海外に一年間留学しましたが、ネイティブ並みの発音で話せます。英語は後からでも身につくことができるので、焦る必要はありません。そもそも、英語は世界中でそれぞれの発音で話されている言語です。発音を気にしすぎて話すのを恐れているのは日本人くらいで、他の国では物おじせずに独特の発音で話しています。

英語はコミュニケーションの手段であって、要は伝わればそれでいいのです。それよりも幼少期は日本語をしっかりと確立させることを優先した方が、子供の将来にとって良いと私は思います。赴任先に日本人幼稚園がないという方は通信教育で日本語を勉強させる時間を確保するなど、計画を立てて学習させることが大事です。

海外赴任の際はバタバタしていて、なかなかここまで踏み込んで考えることができない人も多いと思います。ネットでも情報があまりありません。

今回は、私の経験から幼稚園の選び方の大事なポイントについてお伝えしました。

小学生以上の学校の選び方や、各学校のメリット・デメリットについては詳細を以下の記事で書いていますのでよければ参考にしてください。

それでは今日も良い一日を。

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