海外駐在員になるには? 社内選考されるためのスキル

こんにちは。ニコです。

海外で働きたい!駐在したい!と考えている人もいるのではないでしょうか?

海外での仕事は華やかなイメージがあり、特に20代や30代の若い方を中心に人気があります。

今回は海外駐在員になるためにどうすれば良いのか、必要なスキルは何か、特に社内で選考されるためにどうすれば良いかという観点で私の経験を基に取り上げていきます。

ニコ

海外駐在員になるためにはまずは社内選考を突破だ!

目次

海外駐在員の仕事

海外駐在員の仕事といっても会社や職種によって様々です。まず現地の会社の形態で分類すると概ね以下のケースに分類されます。

  1.  商社やメーカー等の企業が、自社の現地法人や工場を設立、駐在員を派遣
  2.  現地調査・情報収集のための駐在員事務所を設立、駐在員を派遣
  3.  特定のプロジェクトのため複数社がSPV(特定目的会社)を設立、駐在員を派遣
  4.  研修目的で調査機関等へ派遣 etc..

私の知る範囲、特にアジアでは製造業が盛んなので1.と2.のケースが大多数を占めるように感じます。この場合、自社が単独で出資・設立することが多く、会社内に結構な数の日本人がいます。

通訳や日本語がしゃべれる現地スタッフを採用するなど仕事のやり取りを日本語が大部分を占めることもあります。

そのため仕事で英語をあまり使わない・上達しないという事例も聞きますね。ただし、取引先等社外とのやり取りは基本的に英語になります。

ちなみに私は3.のケースです。

特定プロジェクトのために複数社が出資して、それぞれの会社から駐在員を経営者として派遣して、現地スタッフのマネジメントを行ってます。

私の場合は、日系企業と海外の会社が出資するプロジェクトのため、外国人や日本人が派遣されてます。当然社内のやり取りも英語になります。なお、私の勤めるオフィスには日本人は私だけです。

次に職務内容で見ると、

営業職、技術職、経理職、総務職

これは私の知り合いでも様々なケースがあります。商社だと海外営業、メーカーだと営業に加えて技術職や経理職が多いでしょうか。

一方、総務職(人事等)は私の周囲ではあまり聞いたことがありません。営業や経理部門出身の方が総務職も兼ねるケースが多いように感じます。

海外駐在員に必要なスキル

英語以外のスキル

海外駐在員として派遣されるためには何か一つ強みをもっておきたいところです

営業の経験経理・法務の知識技術者としての経験があれば、駐在員に選ばれる可能性は高くなります。私の会社で言うと、総務部門など特に強みのない部門の人はあまり駐在員に選ばれることはありません。

例え英語だけができたとしてもそれだけでは会社からすると物足りないのです。

逆に何か一つ強みがあれば、英語のスキルは後回し。「駐在生活の中で英語は覚えてね」という会社も多いです。

簿記など経理系の資格を持っていることは社内アピールに有利に働きます。

海外部門では人材が足りないので幅広い知識を求められます。特に海外で働く場合、英文簿記や国際会計理論のBATIC(国際会計検定)がおススメです。私の会社にはエンジニアなど技術系の方でも海外部門に異動になった後、BATICを取得するために勉強している人もいます。

そのほか、海外のプロジェクトだと契約書を見ることが多いので法務の知識を持っていると有利に働きます。

私も海外部門に異動になって毎日のように契約書を見ることになりました。大事なところは社外の弁護士等にレビューを依頼するとしても、基本的なところは自分でチェックしないといけません。契約書に間違いがあれば大問題ですからかなりのプレッシャーです。

法務については具体的な資格は特に思い浮かびませんが、実務で必要となったら書籍などで「英文契約書の読み方」などを勉強すればよいと思います。

例えあなたが総務部門など経理以外の部門に所属していたとしても、こういった資格を持っていれば社内アピール上必ず有利になるはずです。

ちなみに私の場合ほとんど資格をもっておらず、単純に運で駐在員に選ばれた要素も強いので、若い時にもっと勉強して資格を取得しておけば良かったなと感じてます。

TOEIC

とはいえ、当然ですが最低限の英語のスキルは必要です。その物差しになるのがTOEICです。

TOEICって結局意味あるの?TOEICで高得点をとったとしても英語がしゃべれるようにはならないんじゃないの?という議論もありますが、自分の英語のスキルを客観的にアピールするという意味ではTOEICは最も手軽で最適なツールです。

私の場合も、入社後受けたTOEICのスコアが高かったことが、10年後突然海外部門に異動になるキッカケになりました。海外駐在を目指すのであればTOEICの試験対策をして高得点をとっておくことは社内アピールという点で非常に重要です。

TOEICは傾向をつかみ試験対策をしっかり行えば高得点をとることも可能です。また、年に何回も受験する機会があり、納得のいくまで何度でもチャレンジできるのも良いところです。私も10年近く前、入社後一番最初に受けた試験結果は500点台でしたが、試験対策をすることで数か月で730点まで伸びました。ちなみに海外赴任直前に受けた試験では890点でした。

ただし、これだけは注意して欲しいのですが、TOEICの勉強をしたとしても実際のビジネスで英語が使えるようにはなりません。高得点をとったものの、全く英語がしゃべれないし、メールも打てない、会議で何を言っているのか聞き取れない。そんな経験をした私が言うので間違いありません(笑)

基礎力のアップという点で多少は足しになりますが、あくまで社内アピールのためのものとの割り切りが必要です。

実際のビジネスで英語が使えるようになるにはそれ以外の実践的な英語の勉強が必要です。この点はまた別の記事で詳細を書きたいと思います。

コミュニケーション力

単に資格や英語力があったとしてもこのコミュニケーション力が欠けていると海外駐在員として働くのは難しいです。

私の周りにも知識や英語力はあるんだけど、コミュニケーションが。。。という人は社内の評価も低く、海外駐在員として選ばれることはありません。

駐在員は会社の顔として、社外や現地のスタッフと働くことになります。日本での閉鎖的な環境とは違い、海外での仕事は多くの関係者を巻き込んでメールや会議でディスカッションし、迅速に物事を決定していきます。コミュニケーション力や人間性なども重要な一面です。

私の場合、経験や英語の実力も大したことない中、駐在員として選ばれた最大の決め手はコミュニケーション力だったのかなと感じています。

40代で突然海外部門に異動になり、経験も実力もなく足手まといになっていることは自覚していたので、先輩にも後輩にも謙虚な姿勢は崩さず接していました。はっきりいって後輩の方が仕事ができますから。

それに英語力を向上していくという努力の姿勢は周りにアピールしていました。毎朝オンライン英会話を受講していることを周囲に伝えてましたし、どうすれば英語がしゃべれるようになるのかを相談していました。

そんな中で発言力のある先輩に気に入ってもらい、その方が私を上司に駐在者として推薦してくれたことが大きな決め手になりました。

結局最終的にはあなたを海外駐在員にするかどうかを決めるのは人・あなたの上司です。また、同僚の声、社内の評価がそれを後押しします。スキルを身に着けることも当然大事ですが、それ以外の日ごろの仕事に対する姿勢も大事です。

ニコ

ちゃんと努力していること、駐在員を希望していることを周囲に伝えるアピールも大事だよ

まとめ

海外駐在員に必要なスキルはベースとなる英語+αです。英語だけが注目されることも多いのですが、それ以外の自分の強みとなる分野があれば海外駐在員として選ばれる確率がグンとアップします。

「この分野についてはあなたが詳しいから相談しよう」というくらいになると理想的です。また、通常のコミュニケーション力も仕事の過程で磨いていくといいでしょう。もちろん英語力の向上も大事ですけどね。

以上、海外駐在員に必要なスキルでした。

ちなみに私が40代から英語が話せるようになった勉強方法は以下の記事にまとめてますのでご参考下さい。

ニコ

それでは今日も良い一日を。

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