英語ができません。海外赴任まで時間がないけど、リスニングとスピーキングどちらを優先して勉強するべき?
英語ができないけど海外赴任や海外出張することになった!!!
そんな時、限られた時間で何を優先して勉強すべきか悩みますよね。
私も同じように英語ができない状態で海外赴任になったので、英語の勉強って何を優先すべきか焦ったり悩んだ経験があります。
今では自信を持って英語を使えるようになりましたが、今日は私の経験をもとにそんな疑問にお答えします。
結論:スピーキングを優先すべし
結論から言うと、社会人にとって効率的な『英語を使えるようになるため』の勉強方法はスピーキングを優先すること。
その理由について以下でお伝えしていきます。
使用頻度が高いのは?
まず、リスニングとスピーキングではどちらが使用頻度が高いか。
こちらは誰でもわかると思いますが当然『リスニング』です。
基本的に自分がメインスピーカーでない限り、会議のうち大体90%は聞いている時間になります。
会議の人数が増えれば増えるほど必然的に自分が喋る機会は減っていくもの。
日々の仕事や日常生活においても使用頻度が高いのは圧倒的にリスニングになります。
ではリスニングを優先して勉強すべきか?というとそうではありません。
スピーキングを優先すべき理由
①リスニングを鍛えるのは時間がかかる
リスニングを優先した場合の問題点の一つは、リスニングを鍛えるのは非常に時間がかかり、習得の効果がすぐにはあらわれないことです。
一般的にリスニングの上達のためには1000時間かかると言われています。
一日1時間リスニングの勉強をしたとしても1000日(2.7年)かかることになります。
また、英語は世界中で使われている言語です。人それぞれアクセントやスピード、話し方のクセがあるためいきなり全てに対応するのは非常に難しいのです。
②聞き流すだけのリスニングは効果がない
リスニングの上達に時間がかかるのはわかったけど、それならスキマ時間にずっと英語を聞き流しておけば良いんじゃない?
そう思うかもしれませんが、残念ながら聞き流すだけのリスニングは効果がありません。
ただ聞き流すだけでは脳は『雑音』として処理してしまいます。
真剣に集中してリスニングをしないと意味がないのです。
リスニングはインプットです。
インプットを続けていることで上達しているように勘違いしやすいのですが、それをアウトプットしないと結局は実際に自分のものにならないのです。
リスニングの上達の難しさは実はここにあります。
リスニングを自主学習で鍛えるのは案外難しく、非効率的になる恐れがあります。
③アウトプット(スピーキング)をすることで上達が加速する
日本人の英語の勉強法はほとんどが知識の詰め込み(インプット)のみです。
中学・高校・大学と実に10年近く英語を勉強してきている日本人がなぜ英語が話すことができないのか?メールを書くことすらできないのか?
それはアウトプットをしていないからです。
日本人は比較的リーディング(読解)は得意です。学校ではそれを中心に習ってきたからです。
ですが、スピーキングやメールを書く練習(アウトプット)はしていません。
スポーツで考えるとわかりますが、例え机上で色々と知識をつけたとしても、実際に体を動かしてやってみないと身に付きませんよね。
これが日本人が英語が使えない理由です。
今まで私たちが学校でやってこなかったアウトプットをすることで英語の上達が一気に加速します。
また、スピーキングの良いところは同時にリスニングも上達すること。
自分が話せる言葉は聞き取りもできます。スピーキングを中心に練習することでリスニング力を上げることにもつながります。
スピーキングのおススメ学習方法
それではスピーキングを上達するにはどんな学習方法が効果的なのか?
私がこれまでやってきたスピーキング学習は主に以下の通りです。
- オンライン英会話
- スタディアプリ
- 瞬間英作文アプリ
- Podcastを使ったシャドーイング
特にオンライン英会話は海外営業部に配属されてから、1年間以上、ほぼ毎朝続けてきました。
スタディアプリや瞬間英作文アプリもアウトプットの練習ができる優秀なアプリです。
どれもおススメではありますが、この中で一番手軽でコストがかからなくて効果的なものは
『Podcastを使ったシャドーイング』。
コレは海外駐在中の私が今も毎日続けているおススメのトレーニングでもあります。
Podcastを使ったシャドーイング
Podcast(ポッドキャスト)はインターネットを通じて配信された放送をスマホやパソコンで無料で聞ける音声コンテンツ。
iphone をお持ちなら標準でアプリがありますし、アンドロイドにも「Google ポッドキャスト」をはじめとするPodcastアプリが色々あります。
無料でありながらもコンテンツは非常に優秀なものばかり。英会話学習に役立つものが数多くあります。
私のおススメするスピーキングの学習方法はPodcastのコンテンツの中から自分の興味があるものを見つけてシャドーイングをすること。
シャドーイングとは聞こえてきた音声のすぐ後を追って同じ音声を発声する手法です。
英文を聞き終えて音声をストップしてから繰り返す「リピーティング」とは異なり、シャドーイングは聞こえた音声のすぐ後を影(shadow)のように追いかけるのがポイントです。
シャドーイングのメリットはこちら↓
- スピーキング力とリスニング力の両方が上達する
- スキマ時間や移動時間に手軽にできる
シャドーイングの良さはインプットとアウトプットを同時にできること。
つまり、リスニングとスピーキングを同時に鍛えることができます。
ただ聴き流しているだけのリスニングには意味がないことは既にお伝えしましたが、シャドーイングはアウトプットをすることでしっかりと体に染みついていきます。
また、シャドーイングの良さは「ながら」で学習できること。
机に座ってする必要はなく、聞いた音声を口から発声するだけなので、
『運動しながら』、『通勤しながら』、『家事をしながら』が可能です。
社会人だとなかなか机に向かって勉強する時間を確保するのは大変ですが、シャドーイングの場合はスキマ時間に学習できるので、結果として負担が少なく長続きできるおススメの勉強法です。
私も色々な勉強法をやってきましたが、このシャドーイングが一番長続きしています。
シャドーイングをする上での注意点はこちら↓
- 自分の興味のあるコンテンツを選ぶこと
- 最初は再生速度を落として聴くこと
- 完全にできなくてもよい。神経質にならないこと
聴く音声は自分の興味のあるものにすることが大事です。
興味がないものを聴いてもつまらないので長続きしません。
Podcastには様々なコンテンツがあるのでその中から自分の興味のあるものを選びましょう。
ちなみに私の場合は『NHK World RADO JAPAN News』を聴いて毎日、通勤中や運動中にシャドーイングしています。
日本に関する最新ニュースが中心で毎日更新されるため、興味を持って聴くことができてます。おススメなのでぜひ試してみてください。
また、最初の内は再生速度を落として聞きましょう。Podcastでは再生速度を調整することが可能です。できるだけ理解しながらシャドーイングをする方が効果がありますし長続きします。
それから、シャドーイングはそもそも難易度が高いものなので、100%後追いできなくても全く構いません。自分のできる範囲で後追いしていけばそれでよいのです。
心配しなくても続けていくうちに必ず少しずつ上達していきます。
大事なのは『スキマ時間を使って続ける』ことです。
まとめ
いかがでしたか?
英語の学習ではスピーキング(アウトプット)を優先すべきだということがわかっていただけたのではないかと思います。
これまで学校ではやってこなかったスピーキング(アウトプット)に力を入れることで、私がそうだったようにあなたの英語力も加速して上達するはずです。
焦りは禁物。必ず結果はついてきますので毎日コツコツとやっていきましょう。