こんにちは。ニコです。
英語ができないのに『海外営業部に異動になった!』とか『外資系で働くことになった!』という人もいるでしょう。
私もそうです。
しかもそれまで全く畑違いの仕事をしていたのに40代で突然の異動。
今回は英語ができないのに海外営業部に異動になるとどうなるのか?について、40代で突然海外営業部に異動になった私の経験をシェアしたいと思います。
私の体験を赤裸々にお伝えしちゃいます。
ちなみに英語ができなかった私が40代から英語が話せるようになった勉強方法は以下の記事にまとめてますので参考にしてください。
海外営業部に異動する前の英語レベルは?
入社直後
私が現在の会社に入社した当初は、海外部署で働きたいなと漠然とした憧れがあり、会社の補助もあってTOEICを受験する機会がありました。最初の結果は確か500点台前半でした。
その後TOEICの試験対策をして、1年以内に730点までスコアアップしたのを覚えています。一応200点近いスコアアップですが、念を押しておくとTOEICの点数と英語が使えるかどうかはまったく別物です。
海外とは全く縁のない部署でずっと過ごす
入社後すぐ、上司に海外部署に行きたいとアピールしたのを覚えています。結局希望もむなしく海外とは関係のない別の部署に異動になり、そこでこれまでの会社人生のほとんどを過ごしてきました。その部署ではまったく英語に関する仕事はしていません。一度外国人から調査関係で電話がかかってきたことがありましたが、慌てて英語が喋れる先輩を探して対応をお願いしました。
このまま会社人生をここで過ごすんだろうなと思い、入社当初に抱いていた海外部署で働きたいとの想いも薄れ、英語の勉強は何もしてきませんでした。ただ、私がいた部署ではロンドンの金融機関に1年間インターンとして行けるチャンスがある(1年に1名のみ)と知っていたので、毎年の人事調書にインターンに行きたいとは希望を出し続けていました。
この制度、基本的には年次が上の先輩から選ばれるのですが、ようやく次が私の年次の番!という時になって制度が廃止になってしまい、結局インターンに行く機会はありませんでした。
その後時間が経過し、管理職になる40代のタイミングで突然、海外営業部への異動を命じられました。事前の打診もなかったため、かなりビックリしたのを覚えています。
海外営業部へ異動する前の英語レベル
とゆうわけで海外営業部へ異動前の私の英語レベルは
- TOEICの点数はそこそこ
- 全く仕事で英語をつかった経験もない!
- 英語?聞き取れない!
- 話せない!
- 英文メールなんて送ったことも受け取ったこともない!というレベルでした。
会社もよくそんな私を海外営業部に異動させたなぁ(しかも管理職で)と今でも思います。
英語ができないとどうなるのか?~同僚からの冷たい目~
結論から言うと、その英語レベルで海外営業部に異動するとこうなります。
- メール → Google翻訳が欠かせず仕事効率が著しく低下。残業の日々
- リスニング → 会議中6~7割程度しか理解できず。ICレコーダーで録音し、聞き直しが必須
- スピーキング → 海外出張に行って会議中一度も発言せずに終わり同僚から冷たい目で見られる
- 仕事全般 → 単なる足手まとい状態。焦りと自己嫌悪の日々
もっとも40代という私の年齢も関係しているので若手(新人)としていくともう少し温かい目で育てられるとは思いますが。
私が配属されたチームは私を含め合計4人と小規模なチーム。
チームメンバーは海外業務経験のある人達ばかりで、最初の歓迎会で私が海外業務経験がなく、英語も使えないと知った時、先輩ががっかりした表情を見せたのをまだ覚えています。
ただでさえ人数の少ないチームに、使えないやつが来たわけですから先輩の気持ちもわかります。
当然メールなどのやりとりも打ち合わせも全て英語。
しかも4人の少人数チームで複数のプロジェクトを並行して開発していましたし、年齢もあって私はいきなりそのプロジェクトの責任者に任命されました。英語ができない私を先輩がサポートするという体制ではあったものの、自社の代表として発言や決定をすることになるため、責任は重大です。
異動初日に初めて英語の電話会議に参加しましたが、何を言っているのかさっぱり聞き取れず、とんでもないところに来たなと不安になったのを覚えています。
ちなみに海外営業部ならではの文化だと思いますが、「会議に出たら何かしら発言しないとダメ」と言う雰囲気があります。
会議で発言して存在感を示さないと社内からも社外からも評価されません。ただ座って会議を聞いているだけでは参加する意味がないのです。
特に海外出張においてその風潮が強く、「会社の金使って出張に行っておいて、ただ黙ってるだけじゃダメ」と先輩から露骨に言われ、毎回出張の度にプレッシャーを感じていました。
出張に行っても会議中に何か発言しなきゃという焦りと、何を言っているのか理解しなくては。でも聞き取れない!と心にまったく余裕がない、そんな状態でした。
これまで英文メールを打ったこともなかったので、一つメールを送るだけですごく時間がかかりますし、文法があってるんだろうか?間違ってないだろうか?とドキドキしてました。
日本の英語教育はリーディングに関しては優秀で英文メールを読むのはなんとかなります。とはいえ、高校生依頼英語の勉強もろくにしてこなかったので文法も忘れていて、Google翻訳を頻繁に使っていました。
部下・後輩も海外駐在の経験があったり技術的なバックグラウンドがあったり、英語がしゃべれる人達ばかり。
そんな中で「足手まといの状態をなんとか克服し私の存在価値を高めるにはどうしたらいいんだろう?」「英語が早く使えるようになるにはどうしたらいいんだろう」と焦って焦ってとにかく焦りまくっていました。
この時の自分は本当に自己嫌悪で早く英語が喋れるようになりたいと焦りまくってました。
そうは言っても海外営業部は面白い
なんだか脅すような感じになってしまいましたが、それでも海外営業部の仕事は面白いです。
国内の仕事と比べるとスピード感が早く、自分が重要な決定をする場面が多いのでやりがいがあります。
また、国内の仕事だと上司に対して意見を言いにくいなど閉鎖的な環境の会社も多いですが、海外営業部の場合は上司に対しても自分の意見を発言しやすいなど、オープンな環境であることが多いです。
また、私の場合、前の部署にいた時は自分の今後の将来やキャリアも大体予想がついてしまい、仕事に疲れている上司や先輩を見ていたら将来に夢も希望も持てない状態でした。
しかし、海外営業部では良い意味でどこの国のプロジェクトをすることになるのか、どこの国で仕事することになるか、またどんな役職となるのかわかりません。
私は現在派遣されているベトナムの会社では経営トップとしての立場で仕事をしています。
日本では単なる管理職の末席ですが、ベトナムではいきなり経営トップです。
大変ですがやりがいはものすごくあります。
まさかこんな機会があるとは夢にも思ってませんでした。海外営業部に異動して大きく人生が変わったなと感じています。色々な可能性があるというのは海外営業部のメリットだと思います。
その他、英語を含め自分のスキルが向上していくのがはっきりと感じ取れます。海外営業の仕事は奥が深く、自分を高めていく喜びを感じることができるのも海外営業部の良いところです。
英語ができないのに海外営業部に異動になった! 外資系で働くことになった!という方は焦りやプレッシャーを感じているかもしれません。
でも結局なんとかなるものです。それに人生を大きく変える貴重なチャンスでもあります。
プラス思考で物事をとらえて、海外営業部の仕事を前向きに楽しみましょう。
英語ができなくても心配しすぎなくて大丈夫。
海外営業部への異動は人生が大きく変わるチャンスです!前向きに行きましょう。
こちらの記事も参考下さい。それでは良い一日を。